ビロウな話で恐縮です日記

本書では、作者がインターネットで二年弱つづけた日記が一冊になっています。
また、本のタイトルなっている「ビロウ」とは失礼、無礼を意味する単語であり、かつて三島由紀夫は自分の日記にタイトルと似たような言葉を書いた逸話が残っているそうです。

そんな三島由紀夫に冒頭で告白しつつ、相変わらず作者は「自分の道」を突き進んでいます。
通常ならブログを毎日の様に更新するのは大変な作業であり、既に数多くのエッセイを出版してきた作者でも内容がパターン化してもおかしくありません。
たしかに本書でも短い日記は極端に短く、また長い日は本当に長いです。
それでも、小説からは想像できない愉快で面白いエピソードが満載です。

夢で木星に行ったり、漫画や小説で登場するキャラクターを分析したり、作者の溢れる「妄想」や大好きな漫画に対する「愛」も惜しげなく公開されています。
そんな各章のタイトルには「日記を続ける難しさ」を表す言葉がつけられています。
この言葉が妙に合っているのが更に笑いを誘います。
更に日記の下部には自分で「脚注」をつける等、書き下ろしもあります。
タイトル通り日記なので人によっては読みにくかもしれませんが、それでも面白いエッセイが読みたい人にはオススメです。

ちなみに本書の表紙を担当されているのは、漫画家の中村明日美子さんです。

初版:2009年2月/太田出版

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