人生激場

本書は「週刊新潮」に2002年5月から2003年4月まで掲載されたエッセイに後日譚の様な「思い出ホロホロ」と書き下ろしを含めたエッセイです。

前口上を除くと七章で構成されており、掲載を読む中年男性を意識して日常的な話題が多く、時にドキリとする話もあります。
しかし、それでもクスリと笑ってしまうエピソードが多いです。
購読層と意識したのに同年代の父に首を傾げられ、友人が抱える「友情の悩み」に驚き、大好きな作家のサイン会を遠目に眺め、サッカー中継のカメラワークに憤る。
このエッセイで時代を感じるのは、サッカーワールドカップの話題が多い事です。

当時はスーパースターの様に大人気だった選手の話が多く、サッカーの試合なのか妄想なのか分からなくなるエッセイは、スポーツ記者や解説者が書くエッセイと違った面白さがあります。

また、本書の特徴としては漫画の話が少ないです。
これ以降に出版されるエッセイでは漫画を扱った話も多数ありますが、本書では読者層と雑誌の傾向か皆無に等しいです。
なので、もっと作者のマニアックな話が読みたいと思う方は本書より後に出版されているエッセイをオススメします。

初版:2003年10月/新潮社
文庫:2006年8月/新潮文庫

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