妄想炸裂

本書では2000年から2001年に草思社で発表された作者のエッセイが収録されています。
「前書き」と「あとがき」では姫に使える爺やが出てきたと思ったら、本編では作者の日常が綴られています。
まだ作者がデビューして間もない頃に書かれたので、作品に関するエピソードはありません。
書かれている内容を幾つか挙げるなら、リンパ腺のシコリに怯えて病院に行けばカッコイイ医師に心がときめき、アルバイト先の壁に穴をあける子供達に怒り、好きな俳優を語るも大半が故人である事に気付く。
デビューして間もなく、また若いので怒った際の妄想が少し過激に思います。

ただ、好きな映画や本の話に関するエッセイは後に発行されるエッセイと変わりなく、妄想を混ぜつつ作者なりの見所を語っています。
途中で作者の妄想が溢れ、エッセイなのか短編なのか分からない所もあります。
それから、作者のエッセイでは欠かせない友人、家族など身近な人々とのエピソードも満載です。
個人的に印象的だった話は「踊る大捜査線」と「頭文字D」を絡めながら、最近になって通い始めた三味線の話です。
ドラマと漫画と三味線で、あんな面白い話なるとは思っていませんでした。

初版:2001年7月/新書館
文庫版:2003年11月/新書館

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