乙女なげやり

2003年から2004年にインターネットで発表されたエッセイが収録された一冊です。

この頃の作者は映画「ロード・オブ・ザ・リング」に出演しているヴィゴ・モーテンセンにハマっており、本書でも惜しみない愛と妄想を語っています。
また、何度もエッセイで登場している弟も本書では友人との奇妙な友情が発覚し、作者によって妄想のフィルターを掛けられております。
そんな作者の想像力は、本書でも健在です。
日々の生活の中で俳優の哀川翔さんについて考えたり、大好きな映画の考察や妄想、更には少女漫画が大好きな余りに出版社宛てに声明文を考えるなど作家として仕事をしているのかと疑わしくなる場面もあります。
文庫版では巻末で表紙絵を担当された林望氏が解説を担当しています。

小説とエッセイで随分と印象が違う事に驚きたい方、もしくは作者の赤裸々な日常を大いに笑い、大いに楽しみたい人にはオススメの一冊です。
本当に作者は小説とエッセイでは持たれるイメージが大きく異なります。
なので、本書を読む際は同作者が書いた「恋愛小説」のイメージを捨て、空っぽになって読み始めると良いでしょう。

2004年7月 太田出版 / 2008年9月 新潮文庫

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