三四郎はそれから門を出た

本書は人気作家にして自他共に認める「活字中毒者」の三浦しをんさんが「Gab Bank」や「朝日新聞」に書店のPR誌等で書き綴ったブックガイドにコラムをまとめた一冊です。
全六章の中で、最初の二章は色々な本の書評になっており、 小説だけでなく漫画の初めて読む人にも分かり易いし、思わず笑ってしまう紹介文が読めます。

村上春樹に有栖川有栖、また哀川翔の自伝にファンタジーの巨匠まで、それを真面目な文章でなく誰でも楽しめる文章で綴っているのは流石だと思いましたね。
そして、次の三章では本を絡めた日々を綴ったエッセイです。
この三章までは共感したり、呆れたりして飽きる暇がありませんでした。
次の四章はコラムなので、雑誌掲載時の話題を楽しみましたね。

そして、五章では「本を読むだけが人生じゃない」とのタイトル通りエッセイが収録されています。
このエッセイは一つ、一つが短いのですが、それでも笑ってしまいます。
旅先で見た少し変わった光景、家族や友人の事など誰もが日記で書きそうな話を時におかしく、時に楽しく綴っています。
それが本当に面白いのが不思議ですね。
そして、最後の章では再び本の書評に戻ります。
この書評に関しては最初の二章より真面目な部分があって、改めて三浦しをんさんが作家なのだと認識させられますね。

初版:2006年7月/ポプラ社
文庫版:2010年4月/ポプラ文庫

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