しをんのしおり

本書の内容を分かりやすく説明すると、漫画だ好きで「漫画の王国」である日本に生まれた少女が、やがて成長して小説家になり、自分が体験した事を面白おかしく綴っています。

本作は2002年に発行され、2005年に文庫版が発行されており、直木賞を受賞する前に発表されたエッセイですね。
そして、これ以降のエッセイと同じく勢いが凄いですね。
そう書いても収録されている内容はウェブマガジンの連載なので、すでに内容を知っている人も居るでしょう。
それに弟さんのスーツを見に行ったり、その後で友人と遭遇したライブの熱狂に当てられたり、一目ぼれした一着数十万のワンピースを諦めたり、本書に収録されているのは、そんな何気ない日常です。
そんな日常が作者の巧みな文章によって笑いに染められているのが特徴でもあります。

個人的に気に入っているエピソードは二つ程あります。
まず最初は、バンドの追っかけをして大阪に行ったエピソードですね。
大好きなバンドの為に遠出するのは珍しくないでしょうが、その話の最後が漫画というか本が好きな作者らしいなあと思いました。
その次のエピソードは道を尋ねられる話ですね。
こちらも「何故か道を聞かれる」という人は多いと思いますが、作者の場合は選んだシュチュエーションが非常に面白かったです。

私が選んだエピソードの詳細が知りたい方、また賞を受賞する前の作者の日常が知りたい方にはオススメですね。

初版:2002年5月/新潮社
文庫版:2005年11月/新潮文庫

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