シュミじゃないんだ

日常の面白おかしい話で数多くの書籍を刊行している三浦しをんさんですが、そんな書籍の中で何度か登場しているのが「ボーイズラブ漫画」です。
「ボーイズラブ」とは男性同士の恋愛を描いた漫画の総称であり、三浦しをんさんが長年に渡って読み続けているジャンルです。

本書は雑誌「小説ウィングス」にて、作者が「ボーイズラブ漫画」について書き続けた五年分のエッセイを一冊にまとめています。
この時点で、すでに頭に疑問符が浮かんでいる方もいるでしょうが、端的に書くと本書は「ボーイズラブ」を題材にして作者が是非とも読んでほしい「ボーイズラブ漫画」を紹介しながら、作者の趣味というか好みを書き綴っている面白くて楽しいエッセイです。

しかし、このエッセイは他の日常を扱った作品と違って読む人を選びますね。
なぜなら本書は好きな漫画の魅力と書きつつ、合間に思わず笑ってしまう作者の個人的な主張があって面白いのです。
なので、同性同士の恋愛が理解できない、それらを推奨する様な話に抵抗を覚える場合は別の作品をオススメします。

個人的な感想としては、非常に楽しめる一冊でした。
掲載時に使われたサイレント漫画の再掲載に、作中で紹介した漫画について新たに「最新情報」を入れたり、巻末にデータベースを作るなど興味を持った人に優しい仕様になっているのが良かったですね。

初版:2006年11月/新書館

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