神去なあなあ日常

高校を卒業しても進路が決まっていなかった平野勇気は、ひょんな事から興味も知識もない状態で三重県の山奥にある「神去村」で林業に関わることになります。
そこは「美人の産地」と言われており、たしかに登場する女性は美人が多い。
しかし、そんな女性陣と仲良くなる以前に慣れない肉体労働や山の神様を信仰する村人とのカルチャーギャップが待っていたのです。
勇気は最初こそ戸惑いますが、次第に村との距離が縮まり、働く事や自然とともに生きる事を理解して「林業」の面白さに気付いていきます。

これが本書の「あらすじ」です。
これだけ読むと平凡な話だと思うでしょうが、この村には秘密があるのです。
これは詳しく書けませんが、山奥の村で起こる「神隠し」や何十年に一度の祭りなど山を舞台にした物語を盛り上げる演出が印象的でした。

また、勇気の職場や村の人々も個性的で、外から来た勇気が仕事を通じて受け入れられる様子は読んでいて気持ちが良いです。
時間も手間も掛る「林業」という少し変わった「仕事」を主軸に、それまで「林業」について何も知らなかった勇気の成長と恋物語、そして神話の様な不思議な雰囲気が楽しめます。
これを読むと、今の日本の「山」の状況も分かる点も面白いですね。

神去なあなあ日常
初版:2009年5月/徳間書店
文庫版:2012年9月/徳間文庫

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