神去なあなあ夜話

本書は2009年に出版された第一作から一年が経過した「神去村」で、主人公の平野勇気がパソコンに綴った日記を読む形で物語が進んでいきます。
タイトルの「夜話」とは、この日記が夜に書かれているためでしょう。

二十歳になった勇気は一年を経て山仕事にも慣れ、憧れの女性とドライブに出掛ける様にもなります。
この一年で成長した勇気ですが、まだまだ恋愛に関しては失敗が多く、今作では勇気の「恋の行方」だけでなく物語の舞台となる「神去村」にもスポットが当たります。
そして、第一作では語られなかった村の歴史や過去も明らかになります。

前作は都会から来た若者から成長がメインでしたが、本書では「村の起源」や「住人の暮らし」も書かれており「日本人」と「山の神様」の関係も取りあがられており、この部分は「林業」だけでなく山に囲まれた日本らしい話でもあります。
ただ、元々が平和な村の物語なのでサスペンスやミステリーの様な展開はなく、本当に主人公の日記を読んで村の日常を覗き見る内容です。
恋愛の部分も山村に流れる時間と同じく、非常にゆっくりなので急展開が好きな人は物足りないと感じるでしょうね。
逆に忙しい日常から離れて、のんびりした話が読みたい人にはオススメです。

神去なあなあ夜話
初版;2012年11月/徳間書店

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