風が強く吹いている

偶然にも同じ大学に通い、同じアパートに住んでいる十人の学生が「箱根駅伝」を目指す青春小説です。
物語は高校時代に培った脚力を生かして万引きを実行した大学一年の蔵原走が、同じ大学に通う四年生であり、箱根駅伝を目指す清瀬灰二に捕まる所から始まります。
そして、走は成り行きで灰二の住んでいるアパート「竹青荘」、通称アオタケに住むことになります。
そこで走の為に開催された歓迎会で、灰二はアパートの住人達に向かって「箱根駅伝で優勝しよう」と言います。
ですが、メンバーは明らかに走れそうにない面々ばかり、それでも練習を重ねていく内にタイムが縮んでいきます。

本書は設定や展開だけ見ると「あり得ない」と感じる人も多いでしょうが、個性的なメンバーが目標に向かって一丸となる姿に最後まで読み進める筈です。
特にチームを引っ張る灰二の姿はスポーツを行う人にとっては理想の「指導者」だと思います。

そんな本書は作者の代表作であり、2007年に漫画版も連載され、2009年には実写映画も公開されました。
なので、是非とも小説だけでなく漫画版や映画も見てみてください。
活字とは、また違った面白さがあります。

初版:2006年9月/新潮社
文庫版:2009年7月 新潮文庫
コミック版:全六巻2008年3月~2009年12月/集英社

まほろ駅前シリーズ

神去シリーズ

小説一覧

エッセイ一覧

インタビュー集

このページの先頭へ