きみはポラリス

本書は「恋愛短編集」です。
登場人物が織り成す、様々な恋愛の短編が詰まっています。
その中には一読しただけでは「本当に恋愛小説なのか」と思うような話もあります。

しかし、はっきり書いていなくとも雰囲気で分かる部分もありますね。
短編なので急に始まって急に終わるので、あえて詳細を書かないのも想像力を掻き立てられて面白いです。
登場人物は最初と最後の話のみ、同じ人物が登場しますが、それだけですね。

いきなり押しかけてきた同級生にラブレターの内容を考えてほしいと頼まれる大学生、妻と幼い息子の関係に色々と考えてしまう夫、ミッション系の学校で出会った人と違う何かを見ていた同級生を思い出す女性、そんな人達が個々に織り成す物語なので当然ですが繋がりはありません。
しかし、たしかに「恋」とか「愛」はありますね。
それは三角関係だったり、同性愛だったり、ささやかな片想いだっり、禁断の愛なのは「人それぞれ」なのと似たような話では飽きてしまいますからね。

そんな様々な恋愛が詰まった一冊なので、この中から好きな話を見つけて、それを何度も読み返すのも良いですし、自分は「こんな恋はしない」と教訓にするのも良いでしょうね。
個人的に気に入ったのは最初と最後に登場する大学生二人の物語ですね。

初版:2007年5月/新潮社
文庫版:2011年3月/新潮文庫

収録作品:永遠に完成しない二通の手紙 / 裏切らないこと / 私たちがしたこと / 夜にあふれるもの / 骨片 / ペーパークラフト / 森を歩く / 優雅な生活 / 春太の毎日 / 冬の一等星 / 永遠につづく手紙の最後の一文

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